【富鶴のお酒造ってます】杜氏と蔵人の帰郷

2018年3月11日

ブログ

”ありがとうございました”

今日 酒造りを終えた、愛知酒造の杜氏さんと蔵人さんがお帰りになりました。
乗られた車の後ろ姿に手を振りながら、いろんなことを思い出し涙がでそうになりました。

愛知酒造は南部杜氏、岩手から酒造りに来られています。
昨年の11月から3月まで酒造りをしていただきました。
私たちは文字通り、朝晩共に酒造りに携わりました。

その中で私が感じたこと、

お酒造りへの熱い情熱、なにがあってもやり抜く強い心、そして慈悲深い心

それをお持ちだなということ。

〇お酒造りへの熱い情熱

お酒を造ること、それは天井がない、常に試行錯誤しながらよりよくする、それだけだ。
という言葉をよく聞きました。
麹をつくるときも、洗米するときも。
常に工夫されていかれていた姿をみて、お酒造りの熱い情熱を感じました。

〇なにがあってもやり抜く強い心

愛知酒造での酒造りは、昔ながらの建物をそのまま使っていることからこの地の環境にとても影響を受けます。
特に温度。
この調節をするための設備は水、電機ヒーター。

お酒造りに必要な温度はお酒の状態によって微妙に変わっていきます。
当然、いろいろな予想外のことが起きました。
寒い日が続いて冷え込んだり、なんとなく暖かい日が続いて暖かくなったり。
その都度、軽やかに対処されていかれました。
なにがあってもやり抜く、そういう強さを感じました。

〇慈悲深い心

私が原因の予想外のこともありました。
少し怒った顔をするときもあったけど、
大体はにこっと笑って対応されてました。

注意されるときも、岩手弁で話をきくと、腹落ちしました。
そうだなと納得しました。

なぜなんだろう。と思っていたのですが、
責める気持ちがあれば私も反発しただろうから、
なにがあっても許してくれていたんだ、慈悲深い心をお持ちなんだと気づきました。

お酒造りへの熱い情熱、なにがあってもやり抜く強い心、そして慈悲深い心

岩手の人はこんな感じの人が多いのだろうな。
なにかへの熱い情熱、なにがあってもやり抜く強い心、そして慈悲深い心。そんな方が多いのだろうなと思っています。

岩手をふくめ、東北地方の方は全般にそうなんじゃないかな。
ともふと思いました。

遠くからではありますが、東北地方の皆様の益々のご清栄を心からお祈り申し上げます。