【富鶴 造ってます】お酒を搾っています<上槽> (2018年1月12日)
お酒、搾ってます。
毎日のように、すこし醪をすくって、ろ紙で濾した液を準備します。
この液を、日本酒度、酸、アルコール度を測定していました。
おやっさん「今日はどうだった?」
私「こうだったよー」
と記録したものを見せます。
おやっさん「まだ(搾るのは)だめだなぁ。」
の繰り返し。
今日はちがいました。
いつものように測定したものをお知らせしました。
おやっさん「今日はどうだった?」
私「こうでしたー」
おやっさん「よし、搾ろう。」
ついに、搾る日がきました!
いろんなものが急に動きはじめました。
醪タンクにいろいろ投入されていきます。
それを見ながらいろんなことを思い出していました。
12月28日から始まった、朝早く起きて櫂入れしたな。
寒かったなぁ。
そうそう、お酒になるのか不安で、毎日、品温で悩んだなぁ。
思った温度にならなそうで、寝るのが怖いときがあったな。
朝温度を見て、思った温度で安心したっけ。
酵母が働いていないのかなと心配したな。
そんなときはぷくぷくしているのをみて安心してた。
どんなお酒になるんだろう。
飲んで、「おいしい。飲んでよかった」と思っていただけるお酒になってほしいなって思っていたな。
そんなことを思い出していると、思わず、醪のタンクに向かってこぼれた言葉。
「お疲れ様。よく頑張ってくださいました。ありがとうございました。」
しぼり機
醪のタンクから、しぼり機にむかっていくのをみていました。
しぼり機も、テストしたときに、ケーブル劣化で動かなかったことを思い出しました。
電気いれたら、いきなり煙がでて、停止。。。
電気屋さんに連絡したら、またすぐ来てくださり、事なきを得ました。
田中電気様、ありがとうございました。
お酒が出てきた!
しぼり機からお酒が出てきました。
こすことで、お酒になりました。
すこしすくっておやっさんが味見します。
おやっさん「どう」
蔵元が、私が味見します。
蔵元「おいしい。いい酒だな」
私「おいしい。。(じーん)」
このまま一晩、しぼり続けます。
搾ったお酒をまたタンクに貯蔵していきます。
飲んでくださる方が嬉しくなるような、楽しくなるような、思わず笑顔になるような、そんなお酒になっていればいいなと思っています。
もう少しで瓶詰し、お手元に届くようになります。
どんなお酒になったのかは、飲んでくださる皆様のご判断まかせです。